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口取り

口取りとはもてなしの料理である膳饗膳(きょうぜん)の最初に吸い物とともに出されたコンブ,のしあわび,かちぐりなどの祝儀の肴(さかな)であったものだそうです。

栗金団(くりきんとん)

栗金団(くりきんとん)

栗金団

栗金団(くりきんとん)の「金団」とは黄金の団子という意味(金の布団という意味の地方もある)で、見た目の色合いが豪華で金塊のように見えるところから御節料理として食べられるようになったそうです。

材料
  • 市販のくり甘露煮:400g(汁も含みます
  • サツマイモ:250g
  • 砂糖:大さじ3杯
  • みりん:大さじ3杯
  • くちなしの実:一粒
  • しお:小さじ1/2杯
調理方法
  1. しおを1/2杯入れサツマイモ250gをゆでる
  2. 火の通ったサツマイモの皮をむき裏ごしする
  3. 鍋に裏ごししたサツマイモ、砂糖大さじ3杯、みりん大さじ3杯、甘露煮の汁を入れ超弱火でよく練り合わせ火を止める
  4. 3とは別の鍋でクチナシを砕いて沸騰したお湯に入れる
  5. 3に4を少量いれて練り合わせる(黄色のいろづけのため)
  6. 5にくりの甘露煮をいれて完成

紅白かまぼこ(こうはくかまぼこ)

紅白かまぼこ

紅白かまぼこ

紅白かまぼこ(こうはくかまぼこ)は祝儀用としてめでたい彩から御節料理として食べられるようになったそうです。

材料
  • すけそうだら:400g(皮をむいて、骨抜きをしたもの)
  • 塩:10g
  • 食紅:耳かき1杯
  • 卵白:卵1個分
  • みりん:20g
  • さとう:30g
  • かまぼこ板:2枚
調理方法
  1. スケソウダラ400gを包丁の刃でたたきミンチ状にします。
  2. ミンチ状にしたものに水をそそぎかきまぜてしばらく置き、不要物が浮かんできたが浮かんできたら取り除きます。
  3. 2をガーゼに取り、しぼって水気をよ~くきります。
  4. 身をすり鉢にあけ、しお5gを入れよくすります。
  5. 粘りが出てきたら残りの塩5g、砂糖30g、みりん20gを4に入れよくすります。
  6. 5に卵白をすこしずついれてよ~くすります
  7. かまぼこ板2つに6の身を塗りつけます(このとき50gほど6の身は残し食紅耳かき1杯を入れよくかき混ぜ、6の身を塗ったかまぼこ板の片方の表面に塗りつけます)
  8. 7を15分程度むします
  9. 8を氷水につけ3分ほどつけて水気を拭き取って完成

お多福豆(おたふくまめ)

お多福豆

お多福豆

お多福豆(おたふくまめ)は福が多からんことを祈願しておせち料理として食べられるようになったそうです。

材料
  • 一寸ソラマメ:300g
  • 重曹:30g
  • 砂糖:420g
  • みず:720g
調理方法
  1. 一寸ソラマメ300gを8時間水につけます。
  2. 鍋に水をはり重曹を入れ弱火で1時間炊きます
  3. 鍋を火からおろし、ちょろちょろと水道の水を出しっぱなしの状態で少しずつ2時間冷まします。
  4. 別の鍋に多めの水をはり一寸ソラマメを手で丁寧に移し、弱火で30分くらい炊きます。
  5. 鍋を火からおろし、ちょろちょろと水道の水を出しっぱなしの状態で少しずつ2時間冷まします。
  6. 別の鍋に水720ccを入れ一寸ソラマメを丁寧に移し、砂糖を入れ弱火で一時間程度炊いたら完成

伊達巻(だてまき)

伊達巻

伊達巻

伊達巻(だてまき)の「伊達」の由来は華やかさ派手さを表す言葉で伊達政宗の派手好きに由来することの他の諸説もあるそうです。見た目の豪華さでおせち料理の定番として食べられるようになりました。巻き物(書物)に似た形から、知識が増える事を願う縁起物なのだそうです。関西風の御節では「だし巻」が代わりに入っていることが多いそうです。

材料
  • 卵:4個
  • はんぺん:110g(1枚)
  • 砂糖:32g
  • みりん:大さじ1杯
  • 醤油:小さじ1/4杯
  • サラダ油:大さじ1杯
調理方法
  1. すり鉢にはんぺん110gを手でちぎりながらいれ、よくすりつぶすします。
  2. 1に溶き卵を数回に分けて入れながらよく混ぜます
  3. 2に砂糖32g、醤油小さじ1/4杯、みりん大さじ1杯をいれ、よく混ぜます。
  4. フライパンに油を引き熱し3を流しこみます。
  5. 超弱火で15分から20分程度ふたをして蒸すように焼きます。
  6. 焼き面を下にしてラップを引いた巻きすの上にのせ左右と奥の三辺を1.5cmほど切ります。
  7. 切れ端を半分に切り手前にのせて巻きます(ラップを巻き込まないように気をつける)
  8. 巻けたら輪ゴムでとめ卵の巻き終わりを下にして置き冷めたら完成

錦玉子(にしきたまご)

錦玉子

錦玉子

錦玉子(にしきたまご)の黄身は金、白身は銀を表し、豊かさへの願いが込められてたべられるようになったそうです。

材料
  • ゆでたまご:3個
  • 砂糖:小さじ2
  • 塩:小さじ1/2
調理方法
  1. ゆで卵の黄身と白身を分け金ざるなどで裏ごしをします。
  2. 黄身、白身それぞれに砂糖小さじ1杯、塩小さじ1/4をいれよく混ぜます。
  3. 厚さ5cm縦15cm横15cmくらいのなめらかな耐熱容器に黄身を入れ平らにならし、次に白身を  入れ平らにならし2層にします
  4. 蒸し器に入れ、蒸す際には水が入らないように器の上に十字に箸などを置き骨組みを作りアルミホイルやクッキングペーパーをかぶせ強火で10分蒸します
  5. 蒸しあがったものを容器ごと冷まし、冷えたらまな板の上にひっくり返し器から出します。
  6. 四角に6分割したら完成